残すところあと1年 Windows XPとOffice 2003のサポートが2014年4月に終了 【デジ通】
マイクロソフトのWindows XPとOffice 2003のサポートが1年後の2014年4月8日に終了する。Windows XPは2001年10月に発売、Office 2003は2003年9月に発売されたため、どちらも発売から10年以上サポートが続いたことになる。特にWindows XPは、サポート期間を延長せざるを得なかった経緯などもあった。サポートが終了すると、かなりの混乱が起きるのではと言われている。

マイクロソフトのサポートと言っても、ユーザーからの単純な問い合わせへの対応から、バグフィックスのための更新プログラムの提供など、多岐にわたる。もちろん製品のライセンス内容によっても異なる。あと一年で終了するサポートの内容はどういったモノなのだろうか。

■マイクロソフトのサポート内容
マイクロソフトのサポートは製品販売から最短5年の「メインストリームサポート」と、それが終了した後の最短5年の「延長サポート」がある。2001年に販売されたWindows XPは、2006年にメインストリームサポートが終了するはずだった。

しかし、後継製品であるWindows Vistaの開発が遅れに遅れてしまい2006年を通り越し2007年1月に発売されたことから、メインストリームサポートが2009年4月までずれ込んでしまっていた。この5年後の2014年4月が延長サポートの期限となる。

メインストリームサポートでは、ユーザーからの問い合わせの対応や、プログラムの修正、サービスパックの提供などがされるが、その後の延長サポートでは有償での問い合わせ対応、プログラムの修正のみが提供される。

延長サポート終了後は、無償有償を問わずマイクロソフトによる問い合わせ対応などが一切なくなり、よほどのことがない限り、プログラムの修正なども行われない。

この期間や内容は「マイクロソフト サポート ライフサイクル ポリシー」によって決まっている。

■そもそもマイクロソフトからサポートを受ける対象は一部
Windows OSの販売形態は、いくつかに別れている。パッケージ版、OEM版、DSP版が我々ユーザーがよく目にする形態だ。

たとえばほとんどのユーザーは、Windows搭載パソコンを最初からOS(Windows)がプリインストールされた状態で購入する。このWindowsはOEM版で、マイクロソフトからパソコンメーカーへ提供されたOSであって、対応は各パソコンメーカーが担当することになる。

パーツショップなどで、メモリーモジュールやUSB3.0インターフェイスカードなどとセットで安く販売されているのはDSP版で、このバージョンのサポートは販売したパーツショップなどが担当する。

このように問い合わせする対象は、マイクロソフトではなく、OEM版なら各パソコンメーカーが担当し、DSP版なら販売ショップが担当ということになり、マイクロソフト自体のサポートとは直接関係ないのである。

だがマイクロソフトに直接問い合わせできる場合もあり、それがパッケージ版だ。さらにOEM版でも別途有償のパーソナルサポートを申し込むことでマイクロソフトから直接サポートを受けることができる。

定番のビジネスソフトであるOfficeなどもPCにプリインストールされたOEM版を使うケースも多いだろうが、学生などは安く購入できることもありパッケージ版を購入する人も多いだろう。このパッケージ版の場合、当然問い合わせ対応はマイクロソフトが行う。

メーカーが直接サポートしてくれることが安心につながっているわけだが、Windows XPなどは現在延長サポート期間であり、有償での直接サポートが受けられる。しかし、これが2014年4月以降なくなってしまうわけだ。

■プログラム更新がなくなったOSはセキュリティ上無防備に
マイクロソフトが提供しているプログラムの更新は、当然マイクロソフトから提供される。サポートが終了することで、このプログラムの更新が基本的になくなる。延長サポート期間は不都合の修正などが行われていたが、セキュリティ上の欠陥も含めてプログラムの更新は終了する。

当然ながら、サポートが終了してもWindows XPもOffice 2003も使うことはできる。ただし、バグやぜい弱性が発見されたとしてもアップデートは行われないため外部からの攻撃に無防備になってしまうため、セキュリティ対策は自己責任となってしまう。完全に無防備になったOSを使い続けるというのは、非常に危険だ。ここ1年でWindows 7かWindows 8への乗り換えを検討したほうがいいだろう。

マイクロソフト サポート

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)] 

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