第2の誤りは、誠実さに関わるものだ。あまりにも多くの先進国の政治家たちが、問題の大きさを有権者に伝えることを怠ってきた。失業率が2008年よりも低くなっているドイツの国民は、ユーロ危機は怠け者のギリシャ人やイタリア人の問題だと考える傾向がある。
では、一挙の解決方法はあるかと聞かれれば、あります。財政上、力と余裕のあるドイツが、「ギリシャに貸し込んだ借金をチャラにします」と先陣を切って宣言すること。そんなバカな、という人がいるでしょうが、フランスの専門家からは本当にそういう声が出ているんです。
何処の国も経済政策が遅々として進まない暗い世の中になってきた、デモに走る市民の顔色を伺いながらでは打開策も実行されないし期待薄。