ノート用GPUがKeplerへ完全移行 GeForce GTX 700Mシリーズが登場 【デジ通】


本日、朝6時、NVIDIAがノートパソコン用のGPU GeForce GT 700Mシリーズの上位モデルとなるGeForce GTX 700Mシリーズを発表した。4月1日に発表されたGeForce GT 700Mシリーズの上位モデルとなる。GT 700Mシリーズは、下位モデルにFermiアーキテクチャを残していたがGTX 700Mシリーズは、全モデルがKeplerアーキテクチャとなる。Kepler登場から1年を経てようやくノートPCでもデスクトップ版と引けを取らないグラフィックス性能を持つことになる。

5月23日にデスクトップパソコン向けのGeForce GTX 780が発表され、30日に下位となるGTX 770が発表されたが、このノートパソコン版とも言えるGeForce GTX 780Mも含まれる。日本では、ゲーミングPC市場は大きくはないが、今後発表されていくミドルレンジからハイエンド向けのノートに採用されていくとみられる。



今回発表されたのは、4月1日に発表されたGeForce GT 700Mの上位モデルとなる。型番はGeForce GTX 780M/770M/765M/760Mの4モデル。

先日発表されたモデルの最上位はGeForce GT 750MでCUDAコア数が384だったが、今回発表された760Mは768、770Mで960、780Mで1536になり、メモリバンド幅も128bitから最大256bitになるなど大幅にスペックが強化されている。クロック周波数を上げるGPU Boost 2.0や、Optimusなど最新機能が利用できる。



NVIDIAによると、GeForce GTX 700Mは旧製品であるGeForce GTX 600Mシリーズと比較した場合、30%の性能向上が得られるという。

現在、オンライン系のゲームでは、月額課金ではなく基本無料でゲームを始められる「Free to Play」が普及しつつあり、ゲームを始めるハードルが非常に低くなっている。PCでもインテル製のグラフィックコアの性能向上で、比較的低価格のノートパソコンでもある程度は楽しめるようになっているが、より高解像度でなおかつ高品質な3Dグラフィックを、グリグリ動かして楽しめるのはGeForce系やRadeon HD系などのより性能の高いGPUとなる。

NVIDIAではチップの高性能化だけではなく、ソフトウェア部分のドライバーなどにも力を入れている。ドライバーとなるForceWareは、定期的に更新されているが、最新のドライバーを利用することで特定ゲームのパフォーマンスが上がることもある。

PCではゲームの画質などをユーザーが自由に変更できるようになっているが、ゲームと機種ごとに最適設定は異なり初心者などは最適な設定がわかりにくい。

そこで最新のドライバーに最適な環境でプレイできるように最適設定のプリセットを組み込み、ユーザーがその設定を選択することで簡単に最適な設定ができるようしている。

タブレットやスマホでは、現在絶対に真似できないのが高解像度ディスプレイで、各種効果を有効にして美麗な3Dモデルをグリグリ動かしてプレイするようなゲームだ。もちろんゲームの楽しさはキレイな3D画面だけではないが重要な要素であることは間違いない。現在、PC系のハイエンドゲームでは、Android版スマホやタブレットががんばっても到達できないレベルであり、そうした部分はまだまだPCが優位である。

いつの日かスマホやタブレットのほうがPCより高解像度で美麗な画面でゲームがプレイできるようになるかもしれないが、それはまだ先の話だろう。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)] 

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